冬の電気代が高すぎます？コスパ最強の暖房家電はどれでしょう？

エアコン

エアコンは比較的安い電気代で部屋全体を暖められる点がメリットです。コストを抑えながら部屋全体を暖めることができますが、「暖かい」と感じるまで時間がかかるケースがあります。

エアコンで部屋全体を暖めつつ、「すぐに暖かくしたい」「使うときだけピンポイントで暖めたい」といった場所にファンヒーターを設置すると、上手に使い分けができます。エアコン（暖房）の電気代

エアコン（暖房）の電気代を算出する場合は、暖房時の消費電力を用います。一般的な機種では8〜10畳用で910Wです（※）。
この場合の1時間あたりの電気代は次のようになります。

• 910Wの場合：910W÷1000×27円/kWh＝24.57円

※出典：ルームエアコン(霧ヶ峰) MSZ-GV2820 |詳細(スペック) | 三菱電機

石油ファンヒーター

石油ファンヒーターは灯油を燃焼させることでエネルギーを生み出し、温風を室内に送り暖める暖房器具で、部屋全体をパワフルに暖め、点火してすぐに部屋が暖まる即暖性（速暖性）が魅力です。

石油ファンヒーターで最も電力を使うのは点火時となります。燃焼時の消費電力は製品によって異なりますが、新しいモデルの石油ファンヒーターでは待機時消費電力が0.8W、燃焼時が11～22W（※1）と省電力を実現しているものもあります。

料金単価を27円/kWh、1日あたり8時間稼働すると仮定したときの電気代は以下のようになります。

・1日あたりの電気代
11～22W（0.011～0.022kWh）×8時間×27円/kWh＝2.37～4.75円

・1カ月あたりの電気代
2.37～4.75円×30日＝71.1～142.5円

これはほかのファンヒーターと比べても安い料金となっています。
ただし、石油ファンヒーターの主な動力源は灯油です。先ほどの最新モデルの燃料消費量を1時間あたり0.350〜0.057リットル（※1）、灯油代を1リットル107.4円（※2）と仮定すると、1日あたり8時間稼働する場合の灯油代は以下のようになります。

・1日あたりの灯油代
0.057～0.350リットル×8時間×107.4円/リットル＝48.97～300.7円

• 電気代と灯油代を合計すると、1日8時間稼働したときのコストは51.34～305.45円となります。

（※1）出典：石油ファンヒーター FH-VX3620BY　詳細(スペック) | CORONA
（※2）出典：資源エネルギー庁「石油製品価格調査」令和４年１月１３日（木）１４時公表

セラミックファンヒーター

 セラミックファンヒーターは、コンパクトなのがメリットですが、暖房する範囲がやや狭くなっています。そのため、デスクの下の足元や脱衣所など、ピンポイントで暖めたいときや狭い場所での使用に適しています。

セラミックヒーターの電気代
セラミックヒーターの目安となる消費電力は一般的な機種で640～1170W、2段階や3段階などのスイッチで温度を調節するのが主流です（※）。商品によっては人感センサーを搭載して電力の消費を抑える工夫もされています。

セラミックヒーターの1時間あたりの電気代は次のようになります。

• 640Wの場合：600W÷1000×27円/kWh＝17.28円
• 1170Wの場合：1200W÷1000×27円/kWh＝31.59円

※出典：セラミックファンヒーター DS-FS1200 |詳細(スペック) | Panasonic